*怠惰的バリ島紀行* 
その4。本当の豊かさはここにあり。


           


10/4(金)
前夜の夜更かしが祟ってなかなか起きられず。腫れた目のまま朝食を
食べに行く。
今日もインドネシアン・ブレックファストでミックスジュース(マンゴーの味強し。
美味)とナシゴレン(やはり優しいおか〜さんの味。中に入ってるキャベツ
とか野菜の味がとてもいい)を食す。
コーヒーのんでだら〜〜っと、今日何しようかな〜と考える。が、寝不足
でボヤボヤな頭で良い考えなど浮かぶハズも無し。お腹いっぱいなので
余計に頭が働かず。
今日は何の予感も無く(笑)、食べ終わったら一旦部屋に戻る。

部屋に戻る途中で、昨日から部屋のライトが故障してるのを見つけて
直してくれたり、何だかんだといい感じのお節介を焼いてくれるクトッ君
に会って朝のご挨拶「スラマッパギー」(^-^)
今日は何するのー?と聞いてきた。
突然、昨日クトッが「トランスポートもあるからね」と言ってくれてた
のを思い出し、思いつきでウブドの町外れにあるスーパーマーケットまで
の往復のトランスポートを頼む。
彼はにこっと笑いOK。すかさず値段交渉に入る。
言い値Rp75000を70000にディスカウント。
「じゃ友達を呼んでくる!」
むっ!友達!?これがバリではアヤシイんだよな〜〜とは思ったけど、
スーパーまでだからいっか。。現れたのはワヤン君。
推定20歳前半、TUBEの前田さんを細くしてインドネシア特有の濃い顔
にしてみました!って感じのに〜さん。

とりあえず車に乗る。値段を確認したらクトッからちゃんと聞いてるらしい。
ワヤンは英語オンリー。私は英語ベリ〜リトルな人(-.-;
いや、ほとんど言ってる事は分るんだけどね、上手く話せないのだよ。。
なんとかかんとかお喋りするが、なかなか好青年。
スーパーまでは車で10分弱。歩けない距離ではないけど、買い物して
帰ってくるにはツライ暑さ(^.^;;
町外れにあるスーパー「デルタ・デワタ」はかなり大きい。内部は去年とは
変わってて、すっかり整然と見やすくなっていた。昔は奥の方に生活雑貨
が雑然と置いてあったのに、そこの棚を突貫工事で取り払ってスペースを
広げたの?な感じの一部コンクリむき出しの床。無理矢理マルシェっぽい
屋根を天井から取り付けた生鮮魚肉売り場が何故か空しい。。
ヤケにドリアンくさっっ!と思ったら、山積でゴロゴロ売ってるし(-"-;
お土産用に塩やらスパイスやらを買い、果物が量り売りだったのでマンゴ
スチンを2個だけ買う(^-^*

帰り道、ライステラスを見たいんだけど、とワヤンに頼んでみる。
値段を聞くとそこそこの値段。しかし現地旅行会社で貸切タクシー頼む
よりはずっと手頃。
ワヤンがしきりに自分はホテルと契約しているドライバーだから大丈夫だよ!
と言う。その必死さに思わず笑ってしまい、OK。
一旦戻って少しゆっくりし、11時出発とする。

最初、王宮横からSuweta通りをしばらく北上。
美しいライステラスが見れる場所として定番のトゥガラランへ行こうとしてる
んだな〜〜と思っ
たらいきなりワヤンが「もっとキレイなライステラスが見られる所がある。遠い
けどそっちの方が絶対いい!」と言い出して車を止める。
来た来た〜〜!と思ってどこか?ときけば、バトゥカウ山の近くだ、と。
地図で確認。かなり遠い。けどここは普通の観光コースではなかなか行か
なさそうな所。値段交渉。
言い値Rp40万。そりゃ〜高い!と、先刻のスーパーまでの往復分込みで
Rp30万!と言うとあっさりOK。
もっと値切ってもよかったのかも。。と思ったけど、それから先、ワヤンはとても
親切だった。
お約束の「貴方はキレイ」「バリにはボーイフレンドいないの?」話にもなるが、
適当に言葉が分らないフリしてかわす(^.^;ヾ
しつこくないのがワヤン君のいい所(笑)

車はウブドから南下し、バトゥブランから西へ向かう。
タバナンというちょっと大きな町を抜けて北へ曲がり、そこからひたすら北上。
途中、ワヤン君が「ロイヤル・テンプル」というタマン・アユン寺院の横や、
小さな村のオダランをやってる横、イエ・パナスという温泉の横を通る。
とってもローカルな町や村の中のを通るので面白く、きょろきょろ(笑)
2時間くらいでバトゥカウ山の麓に着く。
山の上に行く?ライステラスを見に行く?と聞かれ、山の上はなんだか霧が
かかっていそうだったので、ライステラスに行きたい!と答える。

山頂へ向かう広い舗装道路を逸れ、横道に入る。
しばらく山道みたいな道を登った所で視界が開ける。わ〜っ!
すごく見事なライステラスが一面に広がっていて、絶景だぁ〜♪
複雑な曲線を描いて重なり合うライステラス(段々田圃)の向こうに、青く
うっすら山の稜線が見える。
バトゥカウ山はの隣にはSangiyan山、Lesong山(←上手く表記できない
発音。日本語に出来ない〜)と連なり、雲と霧で霞んで神秘的な景色。
車から下ろしてもらい、ほ〜〜っと景色に見蕩れる。
その後も何箇所もグッドビュ〜!な所があって、何回も車を止めてくれる
ので、いっぱいいっぱい写真を撮る。ワヤンもとても満足そう(^-^)

       

ただ、山肌をぐるっとまわる道がえらくデコボコで。。
まるで気分は4WDツアー(笑)
穴を避けたと思ったら更にでかい穴また穴と、舗装が剥げて陥没した道
は喋ったら舌を噛みそうなほど悪路。そんな道でも必死にフォローして
喋ろうとするワヤン。。いいって、ここで話さなくても!(-.-;;

やっと普通に舗装された道に出た時は二人で安堵の溜め息(^。^;
行きと帰りは違う道。だけどローカルな道であるのには変わりない。
途中でうとうとしてしまい、気が付いたらもうウブドの近くだよ、との事。
でもこの近くってのがクセモノで、そこから更に30分は車に乗ったので
ありました。。
しかし道端の木にはジャックフルーツやらバナナやらマンゴーやら。。
ありとあらゆるフルーツやココナッツがたわわに実をつけているし、稲は
しっかり実っているし。。ここは本当の意味で“豊かな国”なの
だといつ来ても実感する。

14:30すぎ、ホテル着。最初は少し高いぞ!と思ってけど、満足したの
でちゃんとRp30万払ってバイバイ(^-^)/
(ワヤン君は本当にホテルの契約ドライバーだったみたいで、その後も
ホテル近辺で何回も会った。でもしつこくないので良し!笑)

お昼をまだ食べてなかったので、15時すぎに出掛ける。
インフォメーションセンター「アパ?」がある横道の奥の、「モンキーカフェ」
へ。
昔はライステラスを眺めてお茶の絶好の場所だったこのカフェも、真横
に「ワカ・バロン」という大きなホテルが出来、道のもっと奥まった所にもう
一つカフェが出来たので、全然景色が見えなくなってしまっていた。
メニューはいろいろあってリーズナブルなのだが、いざ注文しようとすると
あれも無い、これも無い、という(これも実に南国らしいんだけどね。笑):
さて、どうしよう。。と困った末、ミーゴレンの子供用のと野菜のフリッター
(Bergedel)と温かい紅茶をもらう。
ここのミーゴレンはなかなかに辛くていい感じ(^-^*
しかしこの量で子供用とは。。という量。普通の女性ならこれで充分
じゃないかな?野菜のフリッターも揚げたてサクサクで美味。
ポットできた紅茶をゆっくり楽しんで。。。と思ったが、ちっちゃいアリと
ちっちゃい羽虫がチクチク刺してくるのに辟易(-"-;
16時には早々に退散し、ホテルに戻る。

部屋の前のテラスで読書。プールサイドでは白人さんのカップルがゆっ
くり。。
いつも思うのだが、白人さんは旅慣れているのか習慣なのか、どこでも
目が合うと「ハロ〜」とか挨拶とか、笑顔付きで声をかけてくれる。
それがとても感じいいな、と思うので、私も旅先で目が合った人には
微笑み返す。
このカップルのおに〜さんは背も高く結構強面だったけど「そこはプール
に近くていいね!」とにっこりして言った(*^-^*)
私もそう思う!って答えたら、美人な彼女さんもにっこりしてた。
でもここはホテルのエリアでは手前の方で、もっと奥に棟が並ぶ。
部屋の前で読書したり日記書いたりしていると、必然的に皆が通る。
日本人女性2人組も入れ違いで2組居て、カップル1組宿泊していた
けど、日本人は部屋の前で読書している私を胡散臭そうに見るだけで
挨拶しても返してくれもしなかった(-"-; 
ちょっと微笑み返すだけで、旅はぐっと面白くなるのに。。

18時すぎ、またもやぷら〜っと外へ出る。
薄暗くなってきたのでかなり涼しい。
ダンスはあちこちの会場で行われるが、今夜のダンスはバロンかレゴン。
あまり乗り気にならないので、そのまま市場を越えて左折、カサ・ルナへ
向かうがパンってローカル物に比べると高いんだよね。。
その手前、プリ・サラスワティ・バンガローの向かいにある小さめなスーパー
に入る。ここも去年来た時より小さっぱりとしてきれいになっていた。
今までのあの雑然とした感じもそれはそれでよかったのに、どんどんここも
都会化して行くんだなぁ。。と、ちょっと感慨に耽る。
と、突然停電。辺り一体が闇に包まれる。18:45。。5分弱で回復。
この停電はもしや毎日のものなのでは。。そんな気もする(-.-;;
やっぱりまだまだここは田舎なのね(^-^;
それにしてもここはスーパーに比べて塩もスパイスも高いぞ!(怒

結局ダンスは見ず、デウィ・シタ通りに入る。
「トゥトマック」と言うウブド一美味しいコーヒーを出すので有名で、白人
さんの溜まり場として有名なカフェの前を通りかかった。
一番端っこの座敷席で白人女性はべらせ気持ち良さそうにガラム吸い
つつ沈没している日本人のおじさん(長髪・若作り・バティック製のシャツ
着用)のだらしない顔見てすっかりイヤになり、回れ右してホテルに帰る
事にする。
私は現実から逃げたいワケではない。沈没したいワケではない。
元気になって現実と戦っていく気力を取り戻す為にここに来たのだ。

サッカー場すぎた辺りの道端で、暗闇に立っていた自転車屋台のおじち
ゃんからガドガドを買う(Rp1万)。
使ってるタオルとかかなりヤバそうなのだが、おじちゃんの人の良さそうな
にこにこ顔に負けた(^-^;
黒いビニール袋2枚重ねの、見た目まんま“ゴミ”のようなそれを下げて
帰る。

ホテルのまん前で、今日世話になったワヤン君が何か広げて食べていた。
覗きこんだら食べてみろ、という。
茶色の塊にしか見えなかったソレはどうやら豚肉を煮たものらしかった。
白いご飯と一緒に食べるらしい。確かにご飯に合う味。美味いのだ。
あと、別の袋に入ってた硬くて見た目は茶色の細いモノが捩れたような
妙なモノをくれた。豚の皮を揚げたモノだという。
カリカリしててこれまた珍味だけど美味い!
料理の名前を聞いたが聞き取れず(T-T)

部屋にてガドガドを食す。エビせんともやしとテンペ(厚揚げみたいなの)と
煮て固めたご飯をスライスしたものがいっぱい入ってた。
ちょっと酸っぱいような、ぼや〜っとしたような味。
でも見た目ほどヤバそうな味はしない(笑)



いつも日本で食べてるエスニック料理が日本人の舌用にアレンジされてる、
ってのが実感できた。
うん。これはこれでなかなか好き(*^-^*)

疲れたので、少しTVを見て就寝。今日はなかなか面白かった!

                            その5。につづく。