*年末的香港紀行*
その3。ホテルは闇に満ちて。。


            


マンダリン・オリエンタル・ホテルに帰還。2人して、ふと、ある事を思い出す。
“ある事”とは。。チェックインの際、「今夜は夜中の12時〜明朝6時まで部屋
の電気は点けないで」と言われた事だった。
どうやら電気系統のメンテナンスがあるらしい、と、ルームキーと一緒に渡された
案内書みたいなのを見て分かった。
で、ホテル内の電気も全部消えるので、レストランもバーも今夜は11:30で閉ま
るのだという。
客室には一部屋に一個、懐中電灯常備(^-^;; ごっつい双眼鏡とこれが並べ
て立派なデスクの上に置いてあると、なんだか妙な感じ。。。(-.-;
12時以降、部屋の電気さえ点けなければ懐中電灯点けてお風呂に入っても
いいと、部屋に案内してくれたおね〜さんは言ってたっけ。。。
って、入れるかいっ!(怒

部屋に帰ってきたのは10時頃。
私は“さっさか片付けして、さっさと寝てしまって早起きして朝風呂”タイプなので
特に問題は生じないのだが、A嬢は“とりあえず荷物や今日の戦利品をベットの
上に並べて眺めた後、一息ついてから夜お風呂”タイプ。
でも今夜は流石に「懐中電灯でお風呂に入るのはイヤだ」と思ったらしく、のん
びりしつつもいつもより早いペースでお風呂へ到達(^-^;
その間に私は爆睡に突入(してたらしい。。笑
ど〜やら彼女も12時前にはベットに入った様子で、翌朝「停電終わってパッ!と
電気が一斉に点いたらイヤだから全部消して寝たんだよ」と言っていた。
しかし、その心配も杞憂となるのだった。。。

実は翌朝、私達はルームサービスでコンチネンタル・ブレックファストを頼んでいた。
時間は朝8時。この予約フォームが凄くって、メニューもそれなりに豊富だし、ここ
はベーカリーが自慢なだけあって、パン類の種類が多い。
それより何より驚いたのは、朝6時〜9時代まで、15分毎に持ってきてもらう時間
が指定できること。細かいっ(驚
今まではどんなに高級ホテルでも30分毎くらいが普通だったので、この時間設定
の細かさにはちとびっくり。
でも2人共「ま〜きっとそんなに正確な時間には来ないだろ〜な〜。ここ日本じゃ
ないし〜」と、侮っていた。
朝7:40、目覚ましで起床。
しかし部屋は闇に満ちていた。
ん??停電は6時までじゃなかったの?スイッチといじってみるが灯りは全く点く
気配もない。
カーテンを開けてもかなりガスっており、部屋の中は薄暗い。
ん〜。。。風呂にもトイレにも入れやしないじゃない(ーー;)

そうこうしているうちに「コンコン!」とドアをノックする音。
時計を見るとなんと8時ジャスト。一分のズレもなし。すご〜い(*.*;;
運び込まれたテーブルの上には完璧なテーブルセッティング。
使い込まれた感じだがピカピカに磨かれた銀のカトラリー、ティーポット、中国風の
模様(ま、言わばラーメン丼模様、っていうやつ。笑)が控えめについたホテルオリ
ジナルのボーンチャイナの食器類が美しく並べられていた。
すらりとした典型的な中国系の美形おに〜ちゃんが運んできた。
爽やかににっこり笑うおに〜ちゃんに「いつ電気が点くの?」と聞いてみると、少し
困ったようにそれでもさらっと「8時には点く」と言う。
うむむ。。昨日は6時までと言ってたし、もらった紙にも6時までって書いてある。
怪訝そうな顔で見つめる私達の視線をにっこりかわし、颯爽とおに〜ちゃんは去っ
ていったのであった(T.T)
ほんの数分後、いきなり電気が点き、ほっ。。
う〜む。。ルームサービスの時間は正確だが、別の所は2時間近くも狂うこの妙な
ルーズさが堪らんね!と大笑いつつ、朝食をいただく。

確かにベーカリーが自慢なだけあって、4種類選べたパン類はどれもが美味(^-^)
中でもデニッシュ生地のパンは美味しくて、ブリオッシュとかクロワッサンが絶品!
コンチネンタルにしたのに、一人3杯分の紅茶とかでお腹いっぱい。
一っ風呂浴びて身支度。今日は天気もあまり良くない事だし、当初予定していた
ヴィクトリア・ピーク行きを諦めて、ショッピング三昧の日とする。

A嬢はブランド好き、買い物好き。けど何でもかんでも買うってタイプの人ではない。
時まさに旧正月前の最終バーゲン時期。
昨日歩いた街中のお店でも80〜90%OFFのクレージーセール中だった(^-^;
ここマンダリン・オリエンタルは渡り廊下で、プリンスビルからランドマークビルまで繋が
っている。ホテル2階のショッピング・モールエリアから順々に、各々のビルを丁寧に
歩いてまわる事にした。日曜日なのでお休みの店もかなりあったが、それでもウィンド
ウショッピングを楽しみつつ、気になる店をチェックしつつゆっくり歩いていたら、ランド
マークに辿り着いた頃にはお腹が空いてきた(;_;)
時間を見れは1時すぎ。
何食べようか?やっぱ飲茶?そうだよね♪
一旦ホテルに戻って荷物を置き、コンシェルジュさんに飲茶のお店を教えてもらう事
にした。

                                   その4。につづく。