*道楽的大阪・京都紀行*
その3。コリアン街で食い倒れ。。。お約束の大阪観光。
11/19(火)
すっきり覚醒。
振舞い酒のおかげで私は熟睡出来たが、Sはなかなか寝付けなかったん
だそうだ。
朝食ナシ素泊まりだったので9時には出発し、天満からJR環状線に乗る。
京橋で駅構内のコインロッカーに荷物を入れて、目的地の鶴橋に向かう。
前に鶴橋に来たのは大晦日。
年末の買い物客で細い路地で入り組んだコリアン市場街は大賑わいだ
ったように記憶していたが、今日は流石に平日で早朝、街並みは静まり
返っていた。
まずは腹ごしらえ、と、かねてからチェック済みだった喫茶店「ロック・ヴィラ」
に入る。ここには“キムチサンド”なるコリアン市場街の喫茶店ならではの
メニューがあるらしいのだ。
常連客ばかりの店内の端っこの席でちんまり待っていると、おまちかねの
キムチサンドが運ばれてきた(上の画像の左端。写真撮るのが恥ずかしい
状況で撮ったので手ブレしてます。汗)。
パンは薄め。歯応えのいいキュウリのスライスとふわふわタマゴがたっぷり。
真ん中には間違い無くたっぷりと白菜キムチが。。(^-^;;
具沢山で、いい塩梅に焼かれたホットサンドの体裁。これがまた激うま!
決してキワモノでも珍味でもなく、本当に普通以上に美味しい。
キムチの酸味と辛味をキュウリとタマゴが和らげてうまく調和している。パン
の厚みも焼き加減も絶妙。
コーヒーも美味しく、お腹もすっかり満足してお会計しようとしたら今まで
そんなに愛想が良くなかったママさんが「どうだった?」と聞いてきた。
「美味しかったです〜!」と答えるとにっこり。
近所にこのお店があったら常連さんになっちゃうかもしれない。
そこから路地にぐぐ〜っと入り、コリアン市場やその周りのお店をうろうろする。
それがどこか分かるような茹でた豚のパーツが山積になっている店、ど〜に
も見たことない名前も分からない名前の魚類ばかりを並べて売っているお店、
キムチやいろんな種類の唐辛子を売る店や不思議な野菜を売るお店。
華やかなチマチョゴリや布、布団類ばかり扱うお店が集まっている路地。。
まだ旅が続くので食べ物が買えないのが悲しいけど、市場からちょっと外れ
て出た屋根のない辺り、ちょっとした路地に集中してたチヂミ屋さんの一つ
「平山商店」にてカボチャのチヂミを注文して待つ。
その時お店のおばちゃんが鉄板で焼いていたのはイカゲソのチヂミ。
その一個が完全に崩壊してて、あれはど〜にもならんだろうなぁ。。
と、ぼんやり眺めている私達の前におばちゃんはいきなりビニール袋を平たく
敷いた。そしてそこに、その壊れてしまったイカゲソチヂミをごろごろ乗せて、
食べていいよ、と爪楊枝を出してくれる。
お言葉に甘えてちょっと摘む。ごろごろ入ったイカゲソがいい味を出していて
これは美味い(^-^*
結局まるきりタダでイカゲソチヂミ(500円)もご馳走になり、ほとんどわがまま
云って焼いてもらったカボチャのチヂミ(一枚500円)だけを買う(^-^;;
チヂミは大きく、2人で半分づつ食べても大満足の量。
その場で食べる時にはビニールでぐるっとくるんでくれる。
(上の画像、右側参照)。
焼きたてなので熱い熱い(-"-;でも美味い!(^-^*
細く細かく切ったカボチャはすぐに焼けてホクホク。。
数軒並んでいたけれど、この店に買いに来る人多し。
しかも韓国語喋ってるし。。もしかしてアタリだったかな?(笑)
しばしうろつくがとにかくお腹いっぱいで他に何も食べられず。
韓国風のテカテカでヴィヴィットな布が張ってある、見た目も麗しい布団も
嵩張るので買えず(T-T) またもや電車に乗り京橋へ向かう。
さっき大阪城公園の横を通った時Sが一生懸命外を見ていたのを思い出
し、大阪城に行く?と聞くと行く!との返事。大阪城公園駅で途中下車
する。私は数年前に花見しに来て以来。ここは大阪城の周りの公園が
広い広い。
道路に沿ってある銀杏並木の全部が黄色く染まり、とても綺麗。
他の木々も色とりどりに染まっていて、人は結構いるけど広いので混んで
いる感じはあまりせずのんびり散歩気分で歩く。
内堀にカモメが大群で群れている場所あり。コワイのなんの(-"-;;
大阪城の展望台は修学旅行生の大群で占拠されており、それをやり過
ごして展望を楽しむ。天気が良いので景色もよく見える。
ここから1階1階下りながら展示品を見て歩く。
見るものが多く結構時間を費やし、また公園を横切る。
違うルートで歩いたら景色はよくていいんだけど、段ボールのおうちがいっ
ぱいあった(汗)
そして森ノ宮駅に出る。
そこから大阪環状線に乗り京橋で降り、コインロッカーから荷物を出して
京阪線に乗り京都へ向かう。運良く特急が来たので乗る。これはあまり
止まらないので早い早い!当初の予定では東福寺で降りようと思ってた
けど、七条まで乗って戻ろうと思ったらここから戻る為には一回降りてまた
切符を買わないとダメらしい(-"-;;
それでは、と、外に出たら。。京都タワーは視界の向こう(T-T)
歩いて歩いて駅まで出て、そこから今夜の宿「高田屋旅館」に向かって
ひたすら歩く。京都駅以外からこういうアプローチで京都に入るのは初め
てだったので、ちょっと新鮮な感じだった(笑)
高田屋旅館は東本願寺の真正面、道路を挟んで真向かいにあった。
古めかしい建物でいかにも旅館、と言った感じの玄関を入って、2階の
一番端っこ“1”号室に案内された。中もなかなか年代モノ。
でもキレイにしてある。部屋は6畳で小さいけれどトイレ付き。床の間が
あって、障子の向こう窓の外には京都独特の坪庭もある。
なかなか風情があって良い(^-^) お風呂は11時までだそうだ。旅館だ
からしょうがないよね(^-^; 生八橋“夕子”がお茶セットとちょっと懐かし
い感じの魔法瓶と一緒に置いてあった。
なんだかんだと遠回りしたので、宿に着いたのは14:30すぎ。
これから真如堂まで行こう!と思っていたので、ゆっくりするヒマ無く宿を出
て駅前のバスターミナルへ向かう。
真如堂近くまで行くバスは“銀閣寺行き”らしい。バス停に行くとすでに
長蛇の列が出来ていた。
ウワサには聞いていたが、今年JR東海の「そうだ、京都、いこう」のCM
で放映している真如堂は本当にスゴイ混雑らしい(-.-;
紅葉よりも今特別に公開している大曼荼羅図が見たかったので、京都
はわかりませ〜んなSを引っ張ってバスに乗る。幸いな事に座れた。
しかし。。
ここからがとてもとても長く、紆余曲折な京都の夜のはじまりだったのだ。。。
その4。につづく。

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